▲南大門
東寺の歴史を修学旅行レポートとして。
今回は東寺の歴史について。
五重塔が印象的な東寺。
空海が建てたお寺です。
①空海が建てた
②空海が伝える密教
③織田信長も来た
▲五重塔(紅葉)
空海が建てた
東寺は平安時代に僧侶の空海によって建てられました。
当時の天皇だった嵯峨天皇は国の政策の一環としてお寺を建設し、
空海にその寺の管理を任せました。
細かいことを言えば東寺を建てたのは嵯峨天皇になりますが、
実質的には空海のお寺と言って良いでしょう。
東寺は空海が創設した真言宗の京都での布教施設として、
天皇や貴族達に絶大な支持を得て繁栄しました。
▲五重塔(桜シーズン)
西寺は衰退
嵯峨天皇は東寺だけでなく西寺も建てました。
平安京の入口に当たる羅城門を中心にして
左右対称の形で東寺と西寺を建てました。
西寺は守敏という僧侶に運営を任せましたが。
残念ながら西寺は衰退してしまい、
現在は何も残っていません。
この事実から空海は多くの支持を得ていた、
偉大なのは空海のほうだと比較されがちです。
▲五重塔
密教の魅力
空海の特徴は密教と呼ばれる秘密の呪文を唱えて人々の願いを叶える力でした。
貴族や皇室、天皇も密教僧のもとを訪れては自分の願いを叶えてもらおうとしました。
当時の天皇である嵯峨天皇は空海のことを手厚く支援し、
空海をそばに置いておきたくて東寺を作らせたとか。
秘密の呪文を扱う密教は独特な雰囲気を纏い、
科学の発達した現代に生きる私達には胡散臭くみえます。
▲曼荼羅 wikipediaよりお借りしました。
密教僧の豊富な知識
空海は魔法使いだったのか?
科学や医学の発達した現代に生きる私達なら信じません。
空海は大変頭が良くて、
薬草の知識や中国の最新の学問や建築技術も取得しており、
当時の人々にとって空海の言葉の全てに説得力があった。
空海に体の調子が悪いことを相談すると、
彼が施してくれた密教の呪文と薬草を飲むとたちまち治った人達がたくさんいる。。。
詳しい薬草の知識によって人々の多くの病気を治し、
当時の日本の知識では建てることのできない立派なお寺も建てることもできて、
学問も優秀であり書道も超一流だった空海。
密教とは豊富な医学や建築技術をベースにした、
演出表現だと思いました。
本当は薬草の効果によって病気が治っただけなのに、
呪文を唱えることであたかも魔法のように演出しただけ。
▲講堂
織田信長が陣を構えた
東寺は立派な塀で囲まれていることから、
武士達が軍事拠点として利用した歴史も持ちます。
織田信長が初めて京都へ来た際は
信長軍は東寺に陣を構えました。
東寺へのアクセス方法
京都駅から東寺へは近鉄電車に乗ると1駅で到着することができます。
京都駅から東寺までは乗車時間1分。乗車賃150円。
京都駅から東寺までは歩いていくことも可能ですが、意外と時間がかかります。私の場合は徒歩で20分かかりました。
駅から5重塔の塔が見えるので、すぐに東寺に着くと思っていたのですが、実際に歩いてみると想像よりも時間がかかりました。
また京都駅から東寺の間には特に何もないので、京都らしい町並みが京都駅から東寺まで続いていることを期待する人はがっかりすること間違いありません。
そのため観光客の方は特に京都駅から近鉄電車で東寺まで行くことをおススメします。