京都の歴史修学旅行レポート

六波羅蜜寺の歴史を修学旅行レポートにて提出致します。

六波羅蜜寺門

六波羅蜜寺門
▲六波羅蜜寺の門前

六波羅蜜寺の歴史を修学旅行レポートにて。

こんにちは。
今回は六波羅蜜寺の歴史について記事にしました。

六波羅密寺(ろくはらみつじ)は学校の歴史教科書に登場する空也(くうや)という僧侶とゆかりのあるお寺です。
空也と言えば、学校の教科書や資料集などで口から小さな仏様が出ている空也像を一度は見たことがある人が多いのではないでしょうか?

空也像は重要文化財にも指定されていますが、空也像が京都の六波羅蜜寺で見ることができることを知っている人は人は少ないと思います。
六波羅密寺は京都で最も人気のある観光名所の清水寺から歩いて行ける場所にありますので、清水寺を観光する際には六波羅密寺にも足を運んでみてはいかがでしょうか?

今回は六波羅密寺の歴史について修学旅行レポートを学校の担任の先生に提出するつもりで記事にしてみました。

空也像
▲空也像 wikipediaよりお借りしました。

誰が六波羅密寺を建てのか?

六波羅蜜寺は平安時代に空也によって建てられました。
空也の経歴については不明なことが多いのですが、市聖(いちのひじり)として当時の人々の間では名の知れた僧侶でした。

市聖とは一般庶民を救うために仏教を広めた存在のことで、当時の仏教はお金持ちの貴族を相手に仏教を広め、お金の無い庶民は蚊帳の外で仏教に触れる機会はありませんでした。

しかし空也は当時の仏教の姿勢に疑問を持ち、仏様はお金の有無で誰を救うか選ばない存在であり、誰もが仏教によって救われるという信念を持って庶民に向けて仏教の布教を行いました。
庶民にとって空也は正に仏様のような存在であり、鎌倉時代に生まれた浄土宗や浄土真宗は空也の影響を受けたと言われています。

六波羅蜜寺本堂
▲六波羅蜜寺本堂

なぜ六波羅蜜寺は建てられたのか?

現在でこそ清水寺や六波羅密寺のあるエリアは観光地として整備されていますが、空也が生きた時代には亡くなった人の遺体が一面に広がっているような場所でした。
現在でこそ日本人は人が亡くなったら火葬してお墓に埋葬しますが、昔は火葬も土葬もせずに風葬といって遺体を野ざらしにすることが一般的でした。

だからと言ってどこでも風葬してたら大変ですから、京都では清水寺のあるエリアと、大徳寺のあるエリア、化野念仏寺のあるエリアの3カ所で亡くなった人を風葬することになっていました。

そのため清水寺エリアにはあまり人が近づかなかったのですが、空也は亡くなった人が成仏できるように毎日念仏を唱えながら風葬地を歩いていたそうです。
そして貴族だけでなく一般庶民も成仏できるように現在の六波羅蜜寺の前身となる西光寺を建てて念仏を唱え続けました。
六波羅蜜寺本堂
▲六波羅蜜寺の本堂

六原とはどくろの原

当時は六波羅蜜寺があるエリアはドクロが転がっている原という意味がある六原(ろくはら)と呼ばれており、亡くなった人の遺体と霊が彷徨っている場所でした。

しかし空也の活動が広まるにつれて空也を慕う人が現れ、空也の意思を継ぐ弟子達も現れました。そして弟子達によって空也が建てた西光寺というお寺が六波羅蜜寺へと名前を変えて現在に至ります。

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六波羅蜜寺看板
▲六波羅蜜寺の本堂

空也の影響力

空也が登場する前の仏教界はお金持ちの貴族を相手に布教をしてきました。
しかし空也は本格的に庶民を相手に布教活動を行うことで多くの人から支持を得ました。

仏教といっても念仏を唱えるだけでなく、文字の読み書きや薬草の知識、建築技術など当時の庶民にとって最先端の知識を備えた存在でした。
そのため空也は病気になった人々には適切な薬草で病気を治し、川が決壊すれば橋や防波堤を築くことができました。

庶民にとって空也は本当に仏様のような不思議な力を持っているように映ったことでしょう。空也の存在は瞬く間に京都中に広がり、当時の天皇が病気になった際には朝廷から直々に病気を診療の依頼がくるほどにまでなりました。
六波羅蜜寺に描かれる絵
▲本堂には極彩色の龍

法然や親鸞への影響

彼の存在は後の鎌倉時代に庶民に向けて布教を行った浄土宗を設立した法然や浄土真宗を設立した親鸞にも影響を与え、庶民を無視してお金持ちの貴族だけを相手にしてきた仏教界にあらたな流れを作りました。

六波羅蜜寺のある場所は後に平清盛ら平氏が館を構えるようになり、平氏滅亡後は鎌倉幕府による朝廷を監視する六波羅探題が置かれる場所へ発展していきました。

六波羅蜜寺へのアクセス方法

六波羅密寺は清水寺から歩いて行ける距離にありますので、京都駅から六波羅蜜寺に行く場合はバスで清水寺行きのバスに乗って、清水寺前駅から歩いて行くのが良いかと思います。
(バスの場合:京都駅前駅⇒五条坂駅。乗車時間:11分 乗車賃:230円)
六波羅蜜寺門