▲下鴨神社の楼門
下鴨神社の糺の森|縄文時代から続く森
今回は糺の森について。
糺の森は「ただすの森」と読みます。
下鴨神社を囲むように広がる糺の森は縄文時代から続く貴重な森♪
①リラックス効果◎
②縄文時代から続く森
③新緑シーズンが美しい♪
④紅葉は別に。
▲下鴨神社を囲む糺の森
▲糺の森
新緑シーズンの糺の森が一年で最も美しい♪
下鴨神社を囲む糺の森は一年を通して大好きな場所。
特に4月から5月にかけての新緑シーズンがおすすめ♪
鮮やかな黄緑色が森全体に広がり。
フレッシュな生命力に溢れています。
私は自転車に乗って土日によく訪れまして。
糺の森の中で深呼吸すると頭もスッキリ!
気分転換できる大切な場所でもあります。
▲糺の森
▲小川
縄文時代から続く貴重な森
糺の森は縄文時代から続く貴重な森。
割と都会でありながら古代と変わらぬ空気を感じることができます。
糺の森は森林全体が国の史跡に指定。
縄文時代から現在に至るまで、生えている木々や草花の種類がほとんど変わっていません。糺の森には現在、樹齢600年から200年の木が約600本!
東京ドーム3個分の広さを持ちますが。
平安時代には東京ドーム120個分の広さだったとされています。
▲紅葉
京都市内で最後に紅葉する場所としても有名。
糺の森は京都市内では紅葉が最も遅くまで残っていることでも知られています。
京都では11月中旬から下旬にかけて紅葉の見頃を迎えますが。
糺の森はその期間にはほとんど紅葉していないことが多いです。
だいたい12月上旬から中旬にかけて紅葉の見頃を迎えます。
その年の最後の京都の紅葉を楽しむことができます。
ただし私の個人的な感想としまして。
観光客の方がわざわざ行くほどのものではないと思います。
京都には紅葉の名所が多くて、もっと感動する紅葉スポットがあります。
東福寺や永観堂や南禅寺などの有名地に行くことをオススメします。
▲鴨川から糺の森を眺める。
なぜ糺の森と呼ばれるのか?
糺の森の「ただす」がどういう意味なのかは諸説ありますが、一説には「日頃の誤りを正す」という意味があるそうです。
糺すという漢字を使う機会は多くの人には無いと思いますが、使い方としては正すと全く同じで意味も同じになります。
昔の人は自然を大切にし、豊かな自然の中に神様が住んでいると考えていましたので、美しい自然に触れたり、美しい自然の姿を見ることで自らの行い正す気持ちになったそうです。
今でも例えば富士山の姿を見たり、富士山の頂上から美しい日の出を見たら感動するだけでなく、今日から新たな気持ちで頑張ろうと意気込む人がいると思います。
私達日本人は昔から自然と共に生活をし、自然から正しい人の行いや正しい人のあるべき姿を学んできたのです。
▲元糺の森
賀茂一族と秦氏をつなぐ糺の森
糺の森から西へ車で20分ほどの場所にある、木島坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたま神社)には元糺の森と呼ばれる森があります。
その名前の通り、元々は糺の森は木島坐天照御魂神社のある場所にあり、何らかの事情で現在の糺の森に移管されたとする説があります。
まだ平安京が建造される前の時代の京都には、木島坐天照御魂神社のある地域に勢力を持っていた秦氏と呼ばれる中国からやって来た一族と、下鴨神社のある地域に勢力を持っていた賀茂氏(かも氏)と呼ばれる日本の一族がいました。
秦氏は機織り技術や建築技術など中国から先進技術を持ってやってきたことから、朝廷から大事にされ京都に土地を与えられました。
しかし京都には賀茂氏がおり、秦氏は賀茂氏と対立することを避けるために自分達が大切にしていた元糺の森を鴨氏に移管させたとも言われています。
そのため糺の森という名前は元々は木島坐天照御魂神社にあったと言われています。
糺の森(下鴨神社)へのアクセス方法
京都駅から下鴨神社行きのバスに乗れば約30分ほどで到着です。
(京都駅から出町柳駅前まで乗車時間:25分。乗車賃:230円)
ちなみ私の場合は京阪電車を利用して向かいます。
京都では満員バスや渋滞に巻き込まれることが多く、休みの日まで満員電車やバスに乗りたくない思いから私は京都ではバスを極力使わない派です。
電車で行く場合は乗り換えが必要となりますが、満員バス嫌いな人にはおススメです。
京都駅からJRで1駅先の東福寺駅で京阪電車に乗り換え後、出町柳駅まで向かいましょう。
出町柳駅から下鴨神社までは徒歩5分です。
(京都駅から東福寺駅までの乗車時間:2分。乗車賃:140円。 ⇒ 東福寺駅から出町柳駅までの乗車時間:12分。乗車賃:270円)