京都旅行記

糺の森に行くのなら5月が好き。紅葉はそれほどでもない。

下鴨神社糺の森
下鴨神社糺の森縄文時代と変わらぬ森林

糺の森に行ってきた。

こんにちは。
今回は糺の森について記事にしました。

糺の森は「ただすの森」と読みます。
世界遺産に登録されている下鴨神社(しもがも神社)を囲む森林には糺の森という名前が付けられており、観光客から地元の人まで多くの人に親しまれています。

森林にわざわざ名前が付けられていることも新鮮ですし、「糺の森(ただすの森)」という今まで生きてきた中で見たことのない漢字と、聞いたことのない響きに何だか厳かな雰囲気を感じてしまいます。

いったい糺の森は他の森とは何が違うのでしょうか?

下鴨神社の南口鳥居
▲下鴨神社の鳥居と糺の森

縄文時代から変わらぬ空気

糺の森が普通の森と違うところは、歴史とその植生にあります。
糺の森は縄文時代からこの地に残っていると言われており、都会にありながらも古代と変わらぬ空気を感じることができます。

それに伴って糺の森は森林全体が国の史跡に指定されており、森林破壊がされないように保護されています。
糺の森では縄文時代から現在に至るまで、生えている木々や草花の種類がほとんど変わっていません。糺の森には現在、樹齢600年から200年の木が約600本あります。

糺の森風景
▲糺の森から下鴨神社参道を眺める。

東京ドーム3個分の広さ

現在の糺の森は東京ドーム3個分の広さを持ちますが、平安時代には東京ドーム120個分の広さだったとされています。
しかし室町時代に起きた応仁の乱が京都市街地が戦場になったことで火災に遭い、森林の70%を失いました。また時代が経つにつれて人口も増えて住宅開発が行われてきたことで森林は減少中です。

地元の人にとって糺の森はあることが当たり前の存在でしょうし、自然の豊かな地域にお住まいの人にとっては特に珍しさを感じることも無いかもしれません。
身近に森林が無い土地で育ってきた私にとっては、都心部にこんなに大きな森林があることを羨ましく思いますし、縄文時代から続いているという歴史にも感動します。
下鴨神社参道
▲参道

おススメは5月に行くこと。そして紅葉はそんなに大したことない。

私は糺の森に行くなら5月頃がおススメです。
気候も温かくて、晴れの日が多いので木々の間から青空が見えるととても気持ちいい。
鮮やかな新緑の緑色に彩られた森林は生命力に溢れているようで、とっても爽やかな気持ちになれます。

また糺の森は京都市内では紅葉が最も遅くまで残っていることでも知られています。
京都では11月中旬から下旬にかけて紅葉の見頃を迎えますが、糺の森はその期間にはほとんど紅葉していないことが多いです。
だいたい12月上旬から中旬にかけて紅葉の見頃を迎えます。
冬の糺の森
▲冬の糺の森

糺の森には紅葉が最後に訪れる

紅葉の名所が散った頃に糺の森だけが色づいており、その年の最後の京都の紅葉を楽しむことができます。
ただし私の個人的な感想としまして、下鴨神社(糺の森)の紅葉は大して綺麗ではないです。

京都には紅葉の名所が多いので、そのような有名処の美しさには圧倒的に劣ります。
もし他県から下鴨神社の紅葉を見たいと思う方がいましたら、素直に東福寺や永観堂や南禅寺などの有名地に行くことをおススメします。
費用に見合った感動はないと思いますよ。

鴨川から下鴨神社を望む
▲鴨川から糺の森を眺める。

なぜ糺の森と呼ばれるのか?

糺の森の「ただす」がどういう意味なのかは諸説ありますが、一説には「日頃の誤りを正す」という意味があるそうです。
糺すという漢字を使う機会は多くの人には無いと思いますが、使い方としては正すと全く同じで意味も同じになります。

昔の人は自然を大切にし、豊かな自然の中に神様が住んでいると考えていましたので、美しい自然に触れたり、美しい自然の姿を見ることで自らの行い正す気持ちになったそうです。
今でも例えば富士山の姿を見たり、富士山の頂上から美しい日の出を見たら感動するだけでなく、今日から新たな気持ちで頑張ろうと意気込む人がいると思います。
私達日本人は昔から自然と共に生活をし、自然から正しい人の行いや正しい人のあるべき姿を学んできたのです。

蚕の社元糺の森
▲元糺の森

賀茂一族と秦氏をつなぐ糺の森

糺の森から西へ車で20分ほどの場所にある、木島坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたま神社)には元糺の森と呼ばれる森があります。
その名前の通り、元々は糺の森は木島坐天照御魂神社のある場所にあり、何らかの事情で現在の糺の森に移管されたとする説があります。

まだ平安京が建造される前の時代の京都には、木島坐天照御魂神社のある地域に勢力を持っていた秦氏と呼ばれる中国からやって来た一族と、下鴨神社のある地域に勢力を持っていた賀茂氏(かも氏)と呼ばれる日本の一族がいました。

秦氏は機織り技術や建築技術など中国から先進技術を持ってやってきたことから、朝廷から大事にされ京都に土地を与えられました。
しかし京都には賀茂氏がおり、秦氏は賀茂氏と対立することを避けるために自分達が大切にしていた元糺の森を鴨氏に移管させたとも言われています。
そのため糺の森という名前は元々は木島坐天照御魂神社にあったと言われています。

糺の森(下鴨神社)へのアクセス方法

京都駅から下鴨神社行きのバスに乗れば約30分ほどで到着です。
(京都駅から出町柳駅前まで乗車時間:25分。乗車賃:230円)

ちなみ私の場合は京阪電車を利用して向かいます。
京都では満員バスや渋滞に巻き込まれることが多く、休みの日まで満員電車やバスに乗りたくない思いから私は京都ではバスを極力使わない派です。

電車で行く場合は乗り換えが必要となりますが、満員バス嫌いな人にはおススメです。
京都駅からJRで1駅先の東福寺駅で京阪電車に乗り換え後、出町柳駅まで向かいましょう。
出町柳駅から下鴨神社までは徒歩5分です。
(京都駅から東福寺駅までの乗車時間:2分。乗車賃:140円。 ⇒ 東福寺駅から出町柳駅までの乗車時間:12分。乗車賃:270円)