京都旅行記

京都正伝寺|血天井が怖すぎて庭園に集中できません

正伝寺比叡山

正伝寺血天井
▲血天井

正伝寺の血天井

今回は正伝寺に行ってきました。

正伝寺は比叡山の借景庭園が見所。
それと血天井があるお寺の1つとしても知られています。

正伝寺

①借景庭園良き◎
②血天井怖すぎる!
③静寂な空気〇
④頭上に感じる血の気配×

正伝寺法堂から比叡山
▲法堂からの比叡山

比叡山の借景庭園

正伝寺は比叡山の借景庭園が有名です。
借景庭園とは庭園の背景の景色も庭園の一部として構成された庭園。

正伝寺の場合は庭園の後方に見える比叡山が主役。
比叡山を眺めるために庭園があります。

もしも比叡山が見えなかったら全く魅力が無い。
自然の美しさを際立たせる庭園です。

http://monpul-kyoto.com/hosenin

正伝寺血天井
▲血天井

血天井も見所の1つ

正伝寺は借景庭園が見所の1つですが。
血天井のあるお寺としても知られています。

血天井とは名前の通り。
天井に人の血の跡がびっしりと残っているのが特徴です。

徳川家康の家臣達が伏見城で石田三成軍に囲まれた際に。
集団自決して血の海となった床を天井にしています。

なぜ天井に使うのか全く理解できませんが。
正伝寺の見所の1つとなっています。

京都血天井特集
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正伝寺血天井
▲手の跡や足の跡にも見える。

戦国時代の悲劇の一つとして語り継がれてきた

当時の戦では負けた側の一族は一人残らず処刑されることが多かったので、鳥居忠元だけでなくその家族や一族、また忠元と一緒に戦った武士達も三成軍に処刑されるなら自ら命を絶つことを選びました。
そして正伝寺の血天井はその時に鳥居忠元一族が命を絶った部屋の床が使われています。

現代人の感覚では怖くて共感できないのですが、彼らの悲劇を忘れないように、彼らの冥福を祈るために、あえて血で染まった床を天井板として使っています。

正伝寺借景庭園
▲借景庭園

目の前の美しい景色を見ながら頭上の恐ろしい天井から恐怖を感じる体験

目の前には比叡山を借景にした美しい景色が広がっているのに、頭の上には恐怖の血の跡がビッシリという不思議な体験ができます。
でもこの体験を私は他の場所でもしています。丸い窓と四角い窓の美しさが印象的な源光庵というお寺の天井にも血天井があります。

源光庵を訪れた時も美しい窓を見ることができて嬉しかったのですが、ふと天井を見ると血の跡がビッシリだったんです。
実は血天井は京都に何か所かありまして、正伝寺もその中のひとつです。
各所の血天井の由縁はどこも同じ伏見城の床板が使われています。
つまり伏見城の床板が何か所に分散して受け継がれたと言われています。

正伝寺参道
▲参道

京都市内には血天井が他にもあります。

私は血天井のあるお寺はほとんど行きましたけど、正伝寺は観光客が少なくて静かで庭園も美しいことから好きなお寺です。
場所によっては写真禁止のお寺もありますし。

ちなみに血天井のあるお寺の中では、私は源光庵が一番好きです。

正伝寺へのアクセス方法

京都駅から正伝寺へ行くのは少し手間がかかります。
正伝寺は最寄り駅が無く、バス停では神光院前から徒歩15分もかかります。

京都駅から地下鉄で北大路駅まで行き、北大路駅からバスで神光院前まで行きます。
(京都駅から北大路駅まで7駅。乗車時間15分。乗車賃:260円。
北大路駅から西賀茂車庫行きのバスに乗って神光院前まで。乗車時間10分。乗車賃230円)