▲千本玉壽軒の唐衣
京都の唐衣特集|カキツバタと在原業平を感じる和菓子
今回は和菓子の唐衣の特集。
唐衣(からごろも)は花のカキツバタを模した和菓子。
在原業平の和歌の一首「唐衣」から名前を取った定番和菓子です。
5月にお店に並びます。
①二條若狭屋
②鍵善良房
③千本玉壽軒
④亀屋良長
⑤本家玉壽軒
⑤亀屋良永
▲二条若狭屋
▲唐衣
二條若狭屋
ういろう生地で白こし餡とこし餡をハーフ&ハーフで包んだ一品。
他のお店は白こし餡か、こし餡のどちらかを包むのですが。
二條若狭屋さんはハーフ&ハーフなのが特徴的♪
▲鍵善良房
▲アヤメ
鍵善良房
京都の祇園にお店を構える名店の鍵善良房さん。
商品名は「アヤメ」
他店とは一味違います。
※杜若はアヤメ科の花
さすが鍵善良房さん。
上品な水色の美しさに目を奪われます♪
▲千本玉壽軒
▲唐衣
千本玉壽軒
見た目の綺麗な生菓子が揃う千本玉壽軒さん。
唐衣も上品で美しいです♪
▲亀屋良長
▲かきつばた
亀屋良長
亀屋良永さんは「かきつばた」という商品名。
ういろう生地の色が紫色と黄色なのが特徴♪
▲本家玉壽軒
本家玉壽軒
綺麗な淡い紫色が美しい♪
少しボリューム感もあって食べ応えもあります。
▲亀屋良永
▲唐衣
亀屋良永
御池煎餅が看板商品の亀屋良永さん。
生菓子の唐衣も美味しく頂きました♪
鮮やかな青色が特徴的♪
▲在原業平邸跡
在原業平の唐衣が由来の和菓子
和菓子の唐衣は在原業平が詠んだ和歌の一首、唐衣に由来します。
京都から東京へ旅する途中、愛知県の八橋というカキツバタが綺麗な場所での一首。
から衣
きつつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
旅をしぞ思う
意味は「着慣れた唐衣のように長く付き合った妻を都において、こんな遠くまで旅で来てしまって寂しいな」
これだけなら一目置かれることはないのですが。
各句の頭文字を繋げると「か・き・つ・は・た」となります。
この歌の技法が見事なために在原業平の唐衣は有名になりました。
編集後記
京都の和菓子屋さんでは5月頃に唐衣が店頭に並びます。
おおよその見た目はどのお店も同じですが。
お店によって微妙に個性が出ます♪
桜の季節が終わる頃に唐衣を頂くのが京都での日常になりました。
毎年の楽しみになっています♪