京都の歴史修学旅行レポート

京都下御霊神社の歴史|8人の御霊を祭る神社

下御霊神社鳥居

下御霊神社鳥居
▲鳥居

下御霊神社の歴史を修学旅行レポートにて。

今回は下御霊神社の歴史について。

下御霊(しもごりょう)神社は京都御苑・御所の南東すぐ。
寺町通沿いにある歴史ある神社です。

下御霊神社の歴史

①桓武天皇が建てた
②上御霊神社と同じ理由
③8人の御霊を祭る

下御霊神社と寺町通り
▲参道

桓武天皇が建てた

下御霊神社は桓武天皇が建てました。
建てた理由は上御霊神社と同じく、弟の早良親王を祀るため。

なぜ桓武天皇が早良親王を祀らなければならなかったのか?
その経緯は上御霊神社の歴史記事と内容が一緒になりますので。
ご興味あれば上御霊神社の歴史記事をご覧ください♪

下御霊神社の北、自転車なら20分ほどの場所に上御霊神社がありまして。
上下御霊神社で同じ人達を祀っています。

上御霊神社鳥居
京都上御霊神社の歴史|早良親王を祀り国家安泰を願う ▲本殿 上御霊神社の歴史を修学旅行レポートとして。 今回は上御霊神社(かみごりょう神社)の歴史について。 地下鉄の鞍...

桓武天皇肖像画
▲桓武天皇

8人が祀られている

下御霊神社には早良親王の他にも7名が祀られています。
祟道天皇(早良親王)、井上皇后、他部親王、藤原広嗣、橘逸勢、文室宮田麻呂、菅原道真、吉備真備の合計8人。

吉備真備は恨みを持って亡くなっていませんが。
その他の方は無実の罪で刑に処されたり、権力争いにより命を落とした方など。
非業の死を遂げた方となります。

科学や医療の発達していない当時では。
疫病や自然災害などは恨みを持って亡くなった方が引き起こすものと考えました。
だからその人達の魂を慰めるため、丁重に神社に祀ることで疫病を防ぐことを願い。
国家事業として上下御霊神社は社会の平穏を願う役割を果たしました。

下御霊神社舞殿
▲舞殿

町内を神輿が練り歩く還幸祭

下御霊神社の歴史を知ると怖い神社という印象を受けますよね。
ところが現在はそのような雰囲気は全くありませんし。
むしろ地域の方にも親しまれている神社です。

毎年5月になると神輿を担いで地域を巡るお祭りが行われます。
また下御霊神社の周辺は人気飲食店やオシャレな雑貨屋さん等お店も多く。
店前に下御霊神社の御札が貼られているお店も多いです。

下御霊神社周辺では1つのコミュニティが形成されています。

下御霊神社へのアクセス方法

京都駅から下御霊神社へ行くにはバスで行くのが良い方法です。
(下車駅:河原町丸太町駅 乗車時間:約17分 乗車賃:230円)
京都駅前にはバスターミナルがあり、行き先毎にバス停が並んでいます。

しかし下御霊神社は多くの観光客が訪れるような観光名所ではありませんので下御霊行きと書かれた看板はありません。そのため市営バスの「205号(反時計回り)」行きと書かれたバスに乗って下さい。

しかしながら他県から下御霊神社を目的に京都を訪れる人はいないと思いますので、京都御所を観光する際には徒歩で行ける距離にある下御霊神社をついでに訪れて、そのまま寺町商店街や京都一の繁華街である河原町方面まで観光するのが良いと思います。