
丸い窓と四角い窓で有名な源光庵
こんにちは。
今回は丸い窓と四角い窓が印象的な源光庵に行ってきました。
京都にある源光庵(げんこうあん)は、悟りの窓と迷いの窓という名前の窓があることで知られています。
紅葉の時期には窓の向こう側から見える紅葉も美しく、京都旅行を特集した雑誌などで窓から見える鮮やかな紅葉を写した写真を見たことある人も多いのではないでしょうか?

▲丸い窓と四角い窓
悟りの窓と四角い窓
丸い窓と四角い窓には名前があり、それぞれ悟りの窓と迷いの窓と呼ばれています。
四角い窓は4角に角があり、角が人生で生じる悩みや苦しみを表しています。
一方で丸い窓は角が無く、安定、落ち着いている状態を表しています。
源光庵は曹洞宗(そうとう宗)という禅宗のお寺なので、丸い窓と四角い窓は禅宗の教えを表しています。
禅宗は人生において色んな悩みや苦しみを抱えて生きていく人に、修行を積むことで悩みや苦しみを生み出す元となるものを取り除き、人生を豊かにする教えです。
源光庵では四角い窓を見つめることで今の自分が悩みや苦しみを抱えていることを受け入れ、丸い窓を見つめることで穏やかな気持ちになれます。
▲紅葉の季節に訪れたものの。。。
紅葉の源光庵
紅葉の時期の源光庵は特に美しいことで知られています。
雑誌などでも源光庵の印象的な写真が掲載されています。
しかし残念ながら私自身は紅葉の源光庵を見たことがありません。
写真の通り紅葉の時期に足を運んだのですが、時すでに遅しで散っていました。(^^;)
例年では11月中旬に源光庵は紅葉見頃を迎えます。
ところが去年の11月に訪れた時には散っており、年によって見頃を迎える時期は少し前後するようです。
▲血天井の足跡
血天井の足跡
源光庵と言えば、悟りの窓と迷いの窓が有名ですが、もうひとつ血天井も有名です。
血天井(ちてんじょう)とは名前の通り、天井に血の跡が残っているのです。
これは戦国時代の武士達の血の跡と言われています。
源光庵を訪れると多く人は悟りの窓を写真撮影していますが、中には何故か天井に向けてカメラを構えている人もいます。
血の跡は足跡や手の跡などが残っており、悟りの窓を美しいと思った気持ちも吹き飛ぶ怖さがあります。

▲参道
なぜ天井に血の跡があるか。
戦国時代に徳川家康の部下の一人だったある武将が敵の武将と戦いましたが、お城を包囲されて負けが確定しました。
そこで勝てる見込みが無くなった武将達はお城で切腹する道を選びました。
その際に一人だけでなく、武将の仲間たち約30人も一緒に切腹しました。
その部屋は血まみれになり、世間では衝撃的な出来事となりました。
そして切腹した彼らを弔うために血まみれの床をはがして、あえてお寺の天井に設置することで彼らの不運を忘れずに後世に伝えるため天井に床板を張ったとのことです。
ただし血天井の目的を知っても、私はやっぱり納得できません。
上を見上げると血の跡があるなんて、怖いという気持ちが勝ってしまいます。
源光庵へのアクセス方法
京都駅から源光庵に行くには、地下鉄とバスを乗り継いで向かう必要があります。
京都駅から市営地下鉄で北大路駅に向かい、北大路駅からバスで源光庵行きのバスに乗り換えます。
京都駅から北大路駅までは7駅。乗車時間:13分。乗車賃:260円。
北大路駅から源光庵前バス停までは14駅。 乗車時間:18分。乗車賃:230円。