▲御神体
木賊山|祇園祭前祭の山鉾の1つ
今回は木賊山について。
木賊山は祇園祭(前祭)の山鉾の1つ。
謡曲「木賊」が元になっている山です。
①ご利益:迷子除け
②謡曲「木賊」が題材
③読み方:木賊(とくさ)
▲左奥胴掛「飲中八仙図」
木賊山のご利益|迷子除け
木賊山(とくさ山)は前祭の山鉾の1つ。
迷子除けのご利益が知られていますが、
再会のご利益があることでも知られています。
木賊山のご利益がこの2つの理由は、
木賊山の題材になった謡曲「木賊」の物語に由来します。
木賊は世阿弥作とも言われています。
▲水引「日輪鳳凰文」
謡曲「木賊」のあらすじ
長野県と岐阜県の県境あたりにある園原が舞台の物語。
あらすじを乱暴にまとめますと、
自分の子供が突如行方不明になってしまった父親のところに、
何年後かに子供が帰ってきてくれたという話です。
子供が行方不明になった理由は何者かに誘拐されてしまったからで、
子供は誘拐後に京都のお寺に流れ着き、修業する生活を送ります。
一方で父親は子供とまた会えることを願いながら、
木賊(とくさ)を刈る仕事をしていました。
子供は本格的に出家する前に父親の元を訪れることを決意。
出家するため自分の正体は明かすつもりは無かったのですが、
自分のことをずっと思い続ける父親の前に正体を明かしたという物語です。
▲巡業中の木賊山
木賊山の装飾
御神体は桃山時代の奈良の仏師の作と伝わる貴重な作品
水引は「蝦蟇鉄拐琴高図」「日輪鳳凰文」
銅掛は「飲中八仙図」
木賊山へのアクセス方法
木賊山は四条烏丸交差点から徒歩10分ほど。
四条通を西へ進み、西洞院通で南へ曲がり、仏光寺通で西へ曲がればすぐ到着です。
(京都駅から四条駅まで乗車時間:約3分 乗車賃:220円)