京都の歴史修学旅行レポート

京都松尾大社の歴史|秦氏が建てた京都最古の神社

松尾大社初詣の混雑

松尾大社本殿
▲本殿

松尾大社の歴史を修学旅行レポートとして。

今回は京都の松尾大社の歴史について。

松尾大社は京都にある神社の中で最古と言われる内の1つ。
日本酒の神様としてイベントも開催される神社です。

松尾大社の歴史

①秦氏が建てた
②京都は秦氏により発展
③日本酒の神様

松尾大社の楼門
▲楼門

秦氏が松尾大社を建てた

松尾大社は秦氏によって701年頃に建てられました。
秦氏は渡来人で中国から日本へやって来た一族とも言われています。

当時は日本よりも中国が圧倒的に先進国でしたので。
秦氏は機織り、建築技術、土木など、
日本人には有り難いあらゆる知識を持ってました。

だから朝廷も秦氏を利用しました。
いずれ松尾大社周辺エリアの土地を与えましたので。
松尾大社も秦氏が建てました。

松尾大社境内
▲境内

秦氏による京都開拓

秦氏によって京都の発展は大きく進みました。
平安京遷都以前の京都において秦氏は大きな存在です。

松尾大社だけでなく、
千本鳥居で有名な伏見稲荷大社、
聖徳太子を祀る広隆寺なども秦氏のゆかりのある場所。

秦氏の存在は現在の京都に点在しています。

松尾大社奉納酒
▲奉納されている日本酒

なぜ松尾大社はお酒の神様と呼ばれているのか?

松尾大社は日本酒の神様としても信仰されています。
毎年「酒-1グランプリ」という全国から酒蔵が集まるイベントが開催されています。

なぜ日本酒の神様と呼ばれているかというと、
秦氏は酒の醸造技術にも長けていたからです。

日本酒は古来から日本で製造されていましたが、
秦氏はより効率的にお酒を造る技術を日本に伝えました。
そのおかげで当時から秦氏が作る日本酒は美味しいことで有名となり、
特に室町時代以降に松尾大社は秦氏と関係が深いことから
日本酒の神様として信仰されるようになりました。

松尾大社磐座
▲境内の奥にある磐座への入口

秦氏の協調性

そして秦氏は元々この土地に根付いていた文化を壊すことなく、自分達もその土地の神様を祀りながら松尾大社を発展させていくことで、元々この土地で生活していた人々とも協調して生活することを選びました。

世界遺産にも登録されている上賀茂神社や下鴨神社を建てた鴨氏(かも氏)とも協調したことで、後に平安京遷都を桓武天皇が決心することに大きな影響を与えたとも言われています。
松尾大社の相生の松
▲相生の松

おまけ:恋愛成就の相生の松

松尾大社の境内には相生の松と呼ばれる「恋愛成就」のご利益があることで知られる松の木があります。
一つの根から2本の松が生えている珍しい木ということで縁結びの力を持ち恋愛成就が叶うと言われています。

現在は樹齢約350年の寿命を終えた根元の部分だけが残っている状態ですが、今でも恋愛パワースポットとして知られています。

松尾大社へのアクセス方法

京都駅から市営地下鉄に乗って四条駅で降りた後、阪急電車に乗り換えて松尾大社駅で降ります。
京都駅から四条駅までは2駅。乗車時間3分。乗車賃210円。
烏丸駅から松尾大社駅までは途中の桂駅で嵐山線に乗り換えが必要です。乗車時間15分。乗車賃220円で行くことができます。