▲貴船神社の灯篭
貴船神社の歴史を修学旅行レポートにて。
こんにちは。
今回は貴船神社の歴史について記事にしました。
貴船神社(きふね神社)は京都の都心部から車で約1時間ほど離れた山の中に鎮座する神社です。
貴船神社と言えば、京都の夏の風物詩である川床を楽しめる避暑地として多くの観光客で賑わう場所になります。
夏になると神社のすぐ横を流れる川の水面ギリギリに床を張り、冷たい川の水の冷気を感じながら美味しい食事を頂けることで有名です。
京都は山に囲まれた盆地地形のために夏は蒸し暑くてまるでサウナに入っているかのようにジワジワと汗が止まりません。
夏の京都を体験したことのある人ならば、もう二度と夏に京都へ行こうとは思わないはずです。(*_*;
そのために観光客だけでなく、京都に住む人も夏には町を離れて避暑地にお出かけしますが、貴船神社は避暑地の選択肢のひとつとして人気があります。
今回は貴船神社の歴史について修学旅行レポートを学校の担任の先生に提出つもりで記事にしてみました。
▲貴船の川床
誰が貴船神社を建てのか?
貴船神社の歴史は大変古く、日本の都が京都の平安京を遷る前からこの地にあります。
歴史的な資料では666年に神社の建物を建て替えた記録が残されているので、創建はそれよりも古い時代であることが推測されていますが、正確な神社設立日時や誰が建てのか?は現在も不明となっています。
▲鴨川の上流には山々が連なる
水の神様として祀られてきた貴船神社
貴船神社は京都市内を流れる鴨川の上流に位置することから、大昔から京都の土地に恵みをもたらす水の神様として祀られてきました。
大昔の日本人は自然の中に神様が住んでいると考え、自然を敬い大切にしてきました。
科学の発達した現代に生きる私達には理解し難いかもしれませんが、大昔は天気予報もテレビも携帯も無い時代、なぜ雨が降るのか?なぜ台風や雷が?なぜ地震が起きるのか?はわかるはずもありませんでした。
その代わりに自然現象は神様が怒っているとか、神様が喜んでいるから起きると真剣に考えられていました。
そのため自然の深い場所、自然が豊かな場所、山々や海、大きな岩や石に神様が住んでいると考えるようになり、そうした場所に人々が神様を祀るために神社の原形が作られていきました。
▲貴船神社にある相生の杉
現在は夏の京都の避暑地として。
貴船神社は京都に水の恵みをもたらす川の上流にあたることから、大昔から水の神様として祀られており、雨が長期間降らない時には雨乞いの儀式などが行われてきました。
鴨川は京都を流れる川になりますが、京都を通り過ぎると大阪に入り、そのまま大阪湾に流れ着きますので、貴船神社は京都だけでなく関西圏の人々からも水の神様として祀られてきました。
現在では貴船神社と言えば、夏の京都の避暑地として多くの観光客が訪れる神社です。
貴船神社のすぐ横を流れる川沿いには旅館が建ち並び、それぞれの旅館が川床を設置して、夏の京都らしいメニューを堪能することができます。
ほとんどの川床では、鮎の塩焼きや鱧料理を食べることができますが、最低でも一人一万円ほど必要ですけども。。。(*_*;
▲貴船神社本殿
貴船神社と和泉式部と復縁
貴船神社は復縁にご利益があることでも知られています。
大好きな恋人と別れることになっても恋人のことをどうしても忘れられない、もう一度恋人との幸せな時間を取り戻したい願いを叶える神社として密かに有名です。
貴船神社がどうして復縁にご利益があると言われているかというと、平安時代に活躍した女性歌人の和泉式部(いずみしきぶ)と深い関係があります。
和泉式部は紫式部や清少納言と同じ時代を生きた女性歌人であり、学校の古文の授業に登場する人物でした。
紫式部は源氏物語というフィクション小説を書き、清少納言は自身の日記が枕草子として有名になり、和泉式部は自身の恋愛を和歌にして歴史に名を残しました。
▲貴船神社本殿
復縁を叶えた和泉式部のエピソード
和泉式部は多くの男性から愛され、大変にモテモテな女性でした。
当時の天皇の息子さんだった皇子とお付き合いし、不幸にも皇子が病気で亡くなった後にはその皇子の弟ともお付き合いをしていました。
またその間にも多くの男性との噂があり多くの男性を虜にする女性でした。
そんな彼女がある男性と結婚した際に、夫が別の女性と不倫をしてその女性のことに夢中になってしまいました。
和泉式部は愛する夫の心離れに大変なショックを受けて、都会から離れた貴船神社にやってきました。
和泉式部は夫のことが頭から離れず、貴船神社の神様に向けて夫が自分の元に戻ってきてくれることを願いました。
すると夫は和泉式部の元に戻ってきてくれるようになり、和泉式部は貴船神社の神様に大変感謝をしました。
このエピソードが元になり貴船神社は復縁にご利益があると言われるようになりました。
貴船神社へのアクセス方法
貴船神社は京都駅から電車で3回乗り換えをして行くことができます。(;^ω^)
京都駅からJR奈良線に乗り東福寺駅で降りた後で京阪電車に乗り換えまして、終点の出町柳駅まで乗車後に叡山電鉄に乗り換えします。
そして貴船口で降りた後にバスで貴船神社前まで乗って到着です。。。
▲貴船神社奥宮
他県から京都を訪れる人には、京都駅まで行くのにも何時間も必要なのに京都駅からさらに約1時間ほどかかるとなると大変です。。。