京都の歴史修学旅行レポート

三条制札事件|三条大橋で新選組と土佐藩士が激突した事件

三条大橋の高札場跡

鴨川(三条大橋近く)
▲三条大橋

三条制札事件|新撰組巡り

今回は三条制札事件について。

三条制札事件は新選組が関わった事件の1つ。三条大橋で新選組と土佐藩士が激突しました。

三条制札事件

①舞台は三条大橋西側
②犯人は土佐藩士
③幕府の処罰は無し
④鹿内薫への想い

三条制札事件とは

司馬遼太郎作品「新選組血風録 新装版 (角川文庫)」を読んで初めて三条制札事件のことを知りまして、何度も通ったことのあるスターバックス三条大橋店前に来ました。

三条大橋西側には高札場跡を伝える案内板があります。

高札場とは江戸幕府が定めた法律や周知したい事を木の板に書いて、街の人に伝える場所でした。

ただの木の札と言えど、札に落書きをしたり、壊したりすれば幕府から処罰される幕府が管理する場所になります。

そして三条制札事件とは、そのような札を引っこ抜いて鴨川に捨てた土佐藩士を、幕府の機関である新撰組が現行犯逮捕した事件になります。

三条大橋の高札場跡
▲高札場跡

幕府と土佐藩の力関係

高札を引っこ抜いた犯人は8名の土佐藩士で、その内の1人藤崎吉五郎という方は新選組にその場で討たれました。

木の札を引っこ抜いただけで命まで落とすことになってしまう、当時の社会の厳しさに恐怖心を抱いてしまいますが…

この事件の面白いところは土佐藩士が犯人であることが判明したにも関わらず、幕府は土佐藩に対して厳しい処罰を下すことができなかったところです。

最終的には土佐藩は幕府を倒す立場になって明治維新を達成しますが、当時は幕府の味方に近い立場でした。

ですが藩の内部には幕府を倒す派の人達も大勢いたために、幕府にとっては敵か味方か微妙な立場でした。

そのために幕府は土佐藩に対して厳正な処罰を下すことを避けており、刺激して敵対されても困ることから特に処罰は無しとなりました。

新選組も幕府から土佐藩とは揉めるなというお達しがあったと言われています。学校の授業では習わない幕府と土佐藩の力関係を垣間見える事件でした。

スタバ三条大橋店入口
▲スターバックス京都三条大橋店

司馬遼太郎作品では鹿内薫が主役でした

さて司馬遼太郎作品「新選組血風録 新装版 (角川文庫)」では鹿内薫(モデルは実在した隊員の浅野薫と思われます)という隊員が主人公として三条制札事件は描かれます。

ネタバレになってしまうので細かいことは言えませんが、鹿内薫はめちゃくちゃ強くて副隊長の土方歳三からも一目置かれる存在でした。

ところが愛する人ができてからは死ぬことが怖くなり、次第に勇敢な活躍ができなくなってしまい、ついには三条制札事件である失態を起こしてしまいます。

そして局長の近藤勇から新選組の隊員として失格の烙印を押されてしまい、最後は仲間から暗殺されてしまいます…

私の新選組のイメージはアニメのるろうに剣心がベースになっているので、この作品で初めて新撰組内部の厳しさを知りました。

本を読み終わった後は心が暗くなりました。笑 ただ強くてカッコイイ新撰組のイメージが消し去りました。