京都旅行記

芦刈山|京都祇園祭で復縁のご利益が珍しい山

芦刈山の燕子花図

芦刈山(山鉾巡業)
▲芦刈山

芦刈山|夫婦和合、縁結びのご利益

今回は芦刈山について。

芦刈山は祇園祭(前祭)の山鉾の1つ。
夫婦和合のご利益で知られています。

芦刈山

①ご利益は夫婦和合
②縁結びもご利益
③尾形光琳の燕子花図も見所
④織田信長ゆかり袖

芦刈山の燕子花図
▲燕子花図

復縁のご利益も珍しい

芦刈山は夫婦和合、縁結び(復縁)のご利益があることで知られています。
八幡山も夫婦和合のご利益がありますが、
復縁のご利益は芦刈山ならでは♪

芦刈山のご利益の理由は、
ネタ元である謡曲「芦刈」の物語を知れば納得です。

芦刈山の御神体
▲御神体

芦刈山の由来

芦刈は世阿弥作の物語とも言われています。

ある夫婦が経済的に困窮したために別れるところから物語は始まります。
女性は京都で働くことを、男性は大阪で働くという別々の道を選びました。

女性は貴族の乳母として働くことで生活も軌道に乗り、
ある程度の豊かさを築くことに成功した一方で、
男性は貧乏のままで苦労していました。

女性は再び夫と暮らすために夫の元を訪れますが、
芦を刈って売る仕事、泥だらけになりながら草を売る姿を見てショックを受けます。

それでも夫を愛していた女性は夫の前に現れて再び一緒に暮らそうと伝えます。
突然現れた妻への驚きと同時に哀れな自分の姿を恥じた男性は断りますが、
今でも夫のことを愛し続けてくれた妻の大きな愛に感謝して
再び京都で一緒に暮らすことになったという物語です。

芦刈山の山口華楊氏の鶴図
▲鶴図

芦刈山の文化財

私が初めて芦刈山のことを知ったのは山鉾巡業でした。
芦刈山の尾形光琳の燕子花図の装飾に目がとまりました♪

見送は日本画家の山口華楊氏の鶴図も美しくて、
あの綺麗な山は何だろう?と思ったのが初めての出会いでした。

また織田信長が寄進したと伝わる綾地締切蝶牡丹振袖は重要文化財。
さらに運慶快慶の流れを引く康運作の本頭もありと、
実は文化財も豊富な芦刈山です♪

芦刈山へのアクセス方法

西洞院通と綾小路通の交差点を綾小路通を西へ行くとすぐ芦刈山です。
(京都駅から四条駅まで乗車時間:約3分 乗車賃:220円)